チーム・カノバの長嶺です。
しばらく更新していなかったエンタメ系記事をお届けします。
突然ですが、「偏愛マップ」というものを聞いたことがあるでしょうか?
- 「いつもGoogleマップなら使っているけど…」
- 「アイデアを繋げていくマインドマップならやったことある」
それぞれマップという言葉はつきますが、ちょっと違います。
偏愛マップとは、あらゆる人間関係を円滑にする&不思議な一体感をつくることができるマップです。
偏愛マップ ―キラいな人がいなくなる コミュニケーション・メソッド 著者:齋藤 孝
もう少し詳しく説明すると、偏愛マップとは、苦手な人とも会話がはずみ、話したことのなかった人同士でも楽しく話題を共有できる一緒のコミュニケーション・ツールです。
これを作ったのは、上記の「声に出して読みたい日本語」の著者で知られる齋藤孝さん。
百聞は一見に如かず、実際にやってみるとすぐにわかりますが、とてもシンプルなのにすぐに効果が表れて、自分の好きなものを視覚的に相手に伝えるマップです。
自分が本当に好きなものは何なのか?
偏愛マップとは、読んで字のごとく「偏った愛を伝えるマップ」です。
言うなれば、誰に遠慮することなく、自分が愛してやまないモノを視覚化して書き出す一種の自己開示法とも言えます。
たとえば、それが ”好きな食べ物” でもいいし、
- ”ミュージシャン” や ”芸能人”、
- “作家” や “本”
- “国” や “街”
- “動物” や “造形物”
などなど、いわば、自分の好きなものを一枚の紙の上に散りばめたある種のエンタメ小宇宙です。
(本の中で紹介している用例はこちら↓)
この他に、
- くもの巣型
- ジャンル型
- 時代型
など、書き方や形式は完全に自由なので、各々でアレンジできる汎用性もすぐれたポイントです。
A4の紙に書きやすいスタイルで書いていくと、筆が進みやすいかと思います。
自分の”好き”が溢れているもの
偏愛マップを書く上でのコツは、ちょっと好きだと思っているモノを書いていくのは、あまりお勧めしません。
「最近まわりで流行っていて、自分もちょっと取り入れている」という程度のものではダメなんです。
そうしてしまうと、一般的なものになりすぎて、深い自分を捉えることができません。
著者の齋藤さんも、本の中でこう著述していました。
何となく流行っているものでは、好きではあるけど、偏って愛しているとまで言えるでしょうか?
自分がホントに好きなものは何か?
そういう問いをポジティブに自分に発してみようというのが、偏愛マップのねらいです。
そうなんです。「偏愛」とは、読んで字のごとく、偏りのある愛がほとばしっているモノ。
だからこそ、自分を形成して世の中に打ち出している本当に好きなものと言えるでしょう。
偏愛と偏愛の融合 = 人間関係の面白み
お互いの偏愛マップを交換して、そこに書いてあることの話を交わしてみると、「この人はクセが強そうだなぁ…」と、思っていた人が、急に魅力的に思えてくる瞬間があります。
さっき知り合ったばかりの人同士でも、すぐに通じ合えることがあります。考えてみると、とても不思議ですね。
偏愛の中には、その人を形作っている原石が散りばめられています。
↑
これは、本の中で紹介されていたある女性の偏愛マップです。
このマップを見ているだけで、まだこの人に会ったことがなくとも、共通する好きなものが入っていたら、妙な親近感が生まれてきませんか?
要は、何か一つでも共通の偏愛があれば、そこから人間関係はうまく展開していく ということです。
ぎこちなく感じていた間柄の同士でも、共通の好きなものがあるだけで、「え、○○さんって、あいみょんとスピッツが好きなんですね!私も好きなんです!」と、一気に話に花が咲いてしまいます。
プライベートでも仕事でも応用可
偏愛マップは、プライベートの場面以外でも応用できます。
本の中にも書いてありますが、職場の同僚同士や歓迎会・送別会などでも、大きな効果を発揮するんです。
こんな風に、お互いの偏愛マップを交換するだけで、予期せぬ展開・化学変化が生まれます。
お互いの偏愛と偏愛が重なるだけで、その人の別の一面が見えてくる。
さらに、その人自身を形成しているような深い人間性が垣間見えてくるから、ここから深い親友付き合いがはじまるかもしれません。
実際に自分の偏愛を書いて交換してみよう
さて、ここまで読んできたら、そろそろ自分の偏愛マップを書いてみたくなってきた頃ではないでしょうか?
書き方・カテゴリー・形式は本当に自由ですが、一例として、はじめは下記のような区切りでやってみると書きやすいかもしれません。
枠は、9つ以上でも以下でも問題ありません。
同じ部活やサークルのグループ、知り合って間もない人同士、世代間交流の場などで交換し合ってみるのもお勧めです。
…最後に、この記事の書き手である僕の偏愛マップを、一つの用例として紹介してみます。
これを見ると、長嶺という男の趣味・趣向・心の内面がより伝わるかもしれません。
「これは、ちょっとマニアックな趣味の人だな…」
「ん?でも好きな音楽アーティストの欄を見ていると、意外と気が合うかも…」
などなど、人によって思うところは様々だと思います。
でも、これくらい具体的な名前&細かい分野のことを書いた方が、その人自身がどんな人なのか?という部分が見て取れます。
ある意味、この枠のテーマ・項目を選んでいる時点で、その人の傾向・センスが表出されるので、その人自身の姿が垣間見えてきます。
というわけで、もし興味を持った方は自分の好きを表す小宇宙・偏愛マップを書いてみてはいかがでしょうか?
仲の良い友だち or まだ深く知り合っていない人同士で交換しあうと、とても面白いと思います。
ぜひお試しあれ^
(チーム・カノバ 長嶺 充)