森の中での場の活用
こんにちは、チーム・カノバの長嶺です。
今回は、自然あふれる森の場づくり支援レポートをお届けします。
8月25日(日)に、福山市奈良津町にあるひゅっげな森の学校にて、
イベント・発達障害の子どもが生きる力を育める遊び場の場づくり支援を行いました。
ひゅっげな森の学校は、代表の桒田さんを中心に森の資源や環境を活用しながら、
人との対話を大事にして、遊び場の創作活動などを行っている団体です。
ひゅっげな森の学校の一つのテーマとして、
「遊ぶように学び(遊学)、遊ぶように働けるような」
そんな自然な形を目指しながら、
その人自身の個性を活かした社会的役割を発見することを目指しています。
今回は、そんなひゅっげな森の学校のイベントのお手伝いに。
発達障害の子どもが生きる力を育める遊び場とは?というテーマで、
「親同士の対話の場を設けたいんです」というご依頼を受けて、場づくりの支援(ファシリテーション)に伺いました。
森の中の自然や遊具で遊ぶ子どもたち
ひゅっげな森の学校は、奈良津町の蔵王山近くの森にあります。
初めて訪れましたが、新幹線が停車する福山駅から車でわずが10分前後で、こんなに自然あふれる森があることにおどろきました。
森の中の遊具は、すべてひゅっげな森に関わる人が自前で設置しています。
福山市街地からも遠くない場所で、こんなに豊かな自然の中で遊べるなんて、
子どもたちもきっと新鮮に感じることでしょう。
初めて顔を合わせた同士でも、子どもたちはすぐに打ち解けて意気投合。
今後は、新しい創作活動をするための作業場や、
道具の保管をするための小屋を建設予定とのこと。
いつもこの地域のことを熟知している元自治会長さんに相談しながら、
地域の人財や資源の発掘を行っているそうで、精力的に活動しておられます。
森の中で大人の対話を
子どもたちは子守り担当の大人が見守りつつ、
大人は涼しい森の中で深い対話への入っていきます。
- 未就学の発達障害の子供を持つ親の悩み
- 未就学の時期をすぎた発達障害の子供を持つ親の苦労
同じ悩みをもつ親同士が、各々の体験を対話によって共有しながら、
根本の糸口を探っていく。そして、その問題に対して改めて向き合っていきます。
別の人の体験や情報を共有していくことによって、
人は新たな捉え方ができるようになります。
「そういう風に考えてみたらいいのか」と、気がつくことは
一人で考え続けていても、たどり着くことはむずかしい。
でも、同じ立場の人と気持ちを共有していくことによって、
「そうか、これは私だけが辛いんじゃないんだな」と思えるようになる。
それが、大きな心の支えになります。
普段とはちがう森の中で語らうこことで、
ナラティブなセラピー効果が出てくるのかもしれません。
*ナラティブ …(語り手が聞き手にその出来事を再現して語っていくこと)
普段はあまり人に話せない弱い部分や、
日常の生活の中ではあまり触れてはいけないタブーな話題も、
開放感のある森の中だと話せるようになるのも自然の力。
それぞれの家の中では家族だけでは話しづらいことも、
場所や環境を変えたり、場のデザインや司会進行役をもうけることで、
大きく変えることができます。
屋内外での場づくり支援を行なってます
対話が終わった後には、親子一緒になってそれぞれ持参のお昼ご飯タイムに。
そのあとの振り返りの時間でも、各々が感じたことを共有する時間を設けました。
ひゅっげな森の学校としてできることも探っていけたようで、
場づくりの支援の力になれて、こちらも嬉しく思いました。
- 「場所はあるけど、何をやったらいいのかわからない」
- 「みんなで一緒にやれることに取り組みたい」
もしこんな悩みをお持ちの方がいれば、
カノバでは、場の活性化のお手伝いをおこなっています。
カノバでは【場づくり支援】として、場を活用する地域の主体となる人を募ったり、
活用のアイデアを共につくって、実行するプロジェクトをお手伝いできます。
興味のある方は、福山市外は問いませんので、
どうぞ、お気軽にお問い合わせください。
(チーム・カノバ 長嶺 充)