話の中にエンタメ・笑いの要素を入れる
チーム・カノバの長嶺です。
エンタメ担当として、普段からお笑いや寄席演芸の舞台で行われている板付の芸を見ながら、エンタメと日常との境界線について考えています。
- 日常と非日常とボーダーライン
- エンターテイナーとしての生き方・気概
- 職業芸人と生き方の芸人
そんなことばかり考えている奇特な男ですが、今回も前回同様、話の中に笑いやエンタメ的要素を入れる手法を紹介します。
エンタメ取り入れ手法③:聞き手をくすぐる例え
3つ目の手法は、話の理解をより深める例えです。
例えは、一つのものを分かりやすく伝える上で日常的に使われる表現です。
これが豊かな人であればあるほど、一般的に話が面白い人と評価される傾向にあります。
仮に、伝統芸能・落語の噺の中から例えや比喩の類いの表現をすべて取りのぞいたとしたら、まったく笑いどころのない無味乾燥したものになりかねません。
それくらい、ものの例えは演芸・落語の中でも多用されています。
一例を挙げてみます。
落語の噺には、頻繁にお酒を飲むシーンが出てきます。
そんな時、あまりおいしくないお酒を飲んだ時の反応として…
エンタメ取り入れ手法④:話のディテールにこだわる
ディティールとは、全体に対する細かい部分・細部のことです。
ものづくりの界隈で使われる言葉で「神は細部に宿る」というフレーズがあります。
元々はドイツの建築家が使っていた標語ですが、英語でいうと「God is in the Details」です。
これは、『物事は細部・ディティールにこだわってこそ作品の本質が決まるから、細かいところにまで気を配らなければいけない』という意味です。
この効果として、話を大枠の大きなものとして伝えるよりも、その話の中の詳細な部分・ディテールを意識して話すことで、臨場感が変わってきます。
これもわかりやすく好例を挙げてみましょう。
この情報だけだと、どんな感じの怖い犬なのかがあまり伝わってきません。
ここに、犬と犬以外の情報を付け加えてみると…
その犬小屋から、茶色いドーベルマンがこちらを向いて、牙を出して吠えてくる。
どうでしょうか?
これだけで、ありありとその家の雰囲気と犬の様子が浮かんできます。
こんな感じで、できるだけディテールをおろそかにせずに、詳しく言葉を加えて説明することで、臨場感やリアリティーが大きく変わってきます。
エンタメ要素の挿入、形式変化の効果とは
こんな風に、何気ない会話やミーティングの中に意識してエンタメ的手法を入れてみると、少しその場が沸き立ちます。
エスプリ(風の一吹き)やウィットの類いもそうですが、その場において機転の利いたことやふとした笑いが起きるようなものの例えは、会話に彩りを与えます。
ようは、流れの中にちょっとした変化の風を吹かせてあげることです。
一例として、私たちカノバでは、定期的なメンバー間のミーティングを、いろいろな形に変化させています。
これまでの開催例として、
と、縦横無尽に場所や形を変えて行ってきました。
個人的には、効果として新しい場所・形式による場の力と新鮮さを感じて、とても良かったと思っています。
こんな感じでカノバでは、場の活性化を意識的に行っています。
場所や箱はあるんだけど、どうやって活かしたらいいのか悩んでいる方々、
カノバでは【場づくり支援】として、場を活用する地域の主体となる人を募ったり、活用のアイデアを共につくって、実行するプロジェクトをお手伝いしています。
興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。
次回は、初対面の人同士でも仲良くなれるツール「偏愛マップ」について紹介します。
それでは、また!
(チーム・カノバ:長嶺)