開催レポート:カノバの学び場【演芸/落語&ダイアローグ】

こんにちは、チーム・カノバの長嶺 充です。

レポート公開が遅くなりましたが、伝統芸能・落語の魅力を伝える初心者向け落語ナビゲーターとして、カノバで初のイベントを行いました。

 

それは、12月15日(日)、カノバの学び場【演芸/落語&ダイアローグ】 です。

(満席)カノバの学び場【演芸/落語&ダイアローグ】 〜落語の見方/味わい方を人げて,人生に粋な彩りを〜

 

落語/演芸の基本についてスライドレクチャー

ある程度の年齢の人でも、「”笑点”は昔から知っているけど、落語を観たことはないなぁ」という人は、数多くいることと思います。

 

そこで今回は、

  • 落語を聴いてみたいけどきっかけがない 
  • なんとなく難しそう

というイメージを持っている人に、ぴったりの学び場イベントを用意しました

 

 

まずは、演芸・落語初心者の人向けに、落語とは?演芸とは?という部分から、スライドを使ってやさしく解説。

『演芸』は、音だけで聞くと庭の方の『園芸』と間違えがちですが、そもそも演芸の意味とは、

 

公衆の前で演じられる落語・漫才・講談・浪曲・曲芸・奇術

その他、庶民的な演劇・音楽・舞踊などの芸


ということを指します。

つまり『演芸会』と呼ばれるものは、何かしらの一芸を持った人が舞台の上に立って、一人もしくは少人数で行うものです。

 

 

音声で情景を思い浮かべて、画で補う

スライドによる落語レクチャーの後は、実際の落語の演目を特別バージョンで上映

どんな風に上映するかというと…

 

 

 

落語の音声に合わせて、事前に準備して描いておいたグラフィック・レコーディングとの連動上映!
グラフィック・レコーディングは、議論や対話を、絵や図などに可視化して記録していくファシリテーションの手法の一つ。
カノバでは、去年、特別講師を招いてグラレコ講座をお届けしました。

 

ファシリテーション特別講座:グラフィック・レコーディング

 

グラフィックレコーディングは、本来であれば、話し合いの内容を一つの絵として見せて、構造や関係性を直感的に伝える手法ですが…

それを今回は、落語の内容をより理解しやすくするために、音声と同時に上映しました。

 

 

この画、落語好きが観たら「きっとこれは志の輔だろう」と、すぐに分かる風貌ですね。

しっかりと特徴を捉えているあたり、画を書いている人の上手さがうかがい知れます。

 

 

「猿」が出てくる落語の演目となると、勘の良い落語ファンはお察しでしょう。

上方落語で有名な『猿後家』という古典落語を紹介しました。

 

全員で感想の共有・対話タイム

事前グラレコ&落語を観た後は、2チームに分かれて感想の共有タイムに。

それぞれの落語に対する気持ちのシェアや、噺の解釈の仕方など、それぞれの話に花が咲きました。

 

参加者それぞれから、様々な思い・キーワードが飛び出し、予定時間を少しオーバーしてしまいました。
いくつか出てきたキーワードを紹介すると…

 

* 落語とは、決して弱きものも除け者にしない
* お芝居の中では表現できないことも、落語だとすんなり表現できる
* 話の展開にどんどん引き込まれていく様が心地よかった

 

 

演芸初心者にもやさしい落語指南の会に

感想の共有・対話のあとに、もう一本の落語を上映しました。

一本目が古典落語だったので、二本目はだれしもが笑える新作落語に。

これまた、たくさんの笑いが起きて、予定終了時間を少し過ぎて、第1回・演芸/落語&ダイアローグのイベントを終えました。

 

 

カノバの学び場の初回となりましたが、対話の深まり方や笑いの数から、各々よろこんでもらえたように感じました。

他の方の感じる視点や意見が、自分一人では得られない部分もあったり。

参加してくれたみなさまにとって実り多い笑いの時間となったなら、主催側としてうれしい限りです。

 

おまけ・明かりを決して丸秘怪談落語を観賞

最後の最後に、これまた趣向のちがう超有名な古典落語を上映。

最後は、会場の明かりを全て決して、完全な暗がりの中で聴く怪談噺…  個人的にもう鳥肌ものでした。

 

スポーツ中継のパブリックビューイングのように、落語も大スクリーンで大勢で観るのもいいものですね。

今後、季節ごとにやってみてもいいな と、感じました。

 

ご参加のみなさま、ご来場いただき、ありがとうございました。

 

(チーム・カノバ 長嶺 充)