こんにちは、チーム・カノバの岡崎です。
2022年11月12日(土)に、今年も福山市主催「まちづくり大学」にてファシリテーション講座を担当いたしました(開催要領)。
10時~17時の丸1日講座に、約20名が参加!
今回は「楽しい会議のつくり方」と題して実施しました。
「楽しい会議」はなぜ大事?
ファシリテーションと言えば会議というイメージがあるので、会議が大事というのはわかる。
でも「楽しい」かどうかはそんなに大事なの?
楽しくなくてもいんじゃない?と思われる方もいるでしょう。
確かに。
それでも「楽しい」という要素は会議に取り入れていただきたいのです。特に市民活動的なものをする上では。
そんな思いを込めて今回は「楽しい会議のつくり方」を学んでいただけるようなプログラムを構成しました。
なぜか?
そもそも市民活動はそれぞれ自分の時間をさいて、ほぼ無償でされている方が大半でしょう。
つまり、本当だったら他の楽しいことに使えるかもしれない時間を活動に充てているわけです。
それなのに、その貴重な時間を使って行われる会議が楽しくないとしたら?
「なぜワタシは大事な時間をつかってこんなつまらない会議を耐えているのだろう」と感じるにちがいありません。
そして、そんな会議が繰り返されるとなると、どうなるでしょうか?
- だんだん参加者が少なくなる
- とりあえず手短に済ませたいために内容がまともに議論されなくなる
- まともに議論や対話をしようとする人、疑問を呈する人を歓迎しない空気ができる
- 活動全体に閉塞感が漂う
こんなことが起こってきそうです。「楽しくない会議」が起こす負のスパイラルです。
逆に会議が楽しければ次のようなサイクルがまわりはじめます。
- 楽しいから参加するのが楽しみになる
- 楽しいから意見がいいやすい。アイデアもでやすい。
- 楽しく考えたアイデアは主体的に楽しく実行されやすい
- 自然に結果も伴うことが多くなる。達成感も得やすい。
ということで今回のテーマは活動の大事な要素としての「楽しい会議のつくり方」となったのでした。
今回の講座で意識したことは以下の3つです
- 会議だけでなくファシリテーションの考え方が身につくこと
- テクニックがなくてもすぐできることをお伝えすること
- 講座自体が楽しいこと
午前の部:「場のつくり方編」
午前は「場のつくり方」を学びました。
広い会場を活かして、実際に机のレイアウトなどを移動しながら感じ方の変化を意識しながら進行します。
これまで何気なくやっていたテーブルのレイアウトにいろんな意味があるということ。
話しやすいレイアウトと作業しやすいレイアウト、報告に向いたレイアウトはちがうということを感じていただいたようです。
午前の部、参加者の声より
- すぐに活かせるノウハウがたくさんありました
- 朝から大切なことをたくさんたくさん学ばせてもらいました。それも実践できそうなことも。本当にありがとうございます。
- 会場のレイアウトで感じる違いや音楽を流すことでリラックスできることなど知れて良かった。
午後の部:「ひきだす編」と「まとめる編」
ストレスなく自然に意見が「ひきだされる」には?
午後はまずは率直な意見の「ひきだし方」を学びました。
お伝えしたポイントは2つ。
問いを工夫すること。
そして付箋を使うこと。
どちらも大事なことです。
この2つをセットで活用することで、ストレスなく自然に意見がひきだされるようになります。
ではどのような「問い」があればよいのか?
付箋をどのように活用していくのか?
そのあたりを実際にワークしていただきながら体感的に学びます。
最善ではないかもしれなけども納得感の高いまとめ方とは?
さらに続けてその「ひきだした」アイデアの「まとめ方」を学びました。
たくさん意見でるのはうれしいけども、それをまとめられる気がしない、という方も多いようです。
ファシリテーターが意見をまとめていくというやり方もありますが、それは大変です。
今回はファシリテーターではなく、参加者にまとめてもらうという手法をお伝えしました。
実際にはこうして参加者にまとめてもらったほうが納得感も高いものになります。
全体を通じて、参加者の声より
- ポイントや具体的な方法がギュッとまとまった内容でとても勉強になりました。具体的に自分がかかわる場でいかせると感じています。(具体的に実践しやすい)本当に参加してよかったです。
- 個人のアイデア、チームのアイデア、全体のアイデアとまとまっていく実感ができた
- ファシリテーターが意見をまとめるのではないというのが驚き
- これから自分がしようとしているオンライコミュニティの場づくりなどに使っていきたいと思います
今回の講座は参加者の方にも響いたようでおかげさまでアンケート結果は満足度100%を頂きました。
今後はそれぞれの場でぜひ活用していただいて楽しい会議が福山に増えるとうれしいですね。
以上