こんにちは、チーム・カノバの岡崎です。
今年も福山市主催「まちづくり大学」にてファシリテーション講座を担当いたしました(開催要領)。
参加者も講師もスタッフも全てオンライン(ZOOM)で開催の「オンライン・ファシリテーション講座」(全3回)で、
2021年9月12日・9月26日・10月10日の3日間、約20名の方にご参加頂きました。
ZOOMなどのオンラインツールを利用した会議が急速に普及してきている昨今の状況に対応し、
オンラインでもよい話し合いをするスキルを身につけていただくための、この講座。
今回チーム・カノバとしてこの講座の構成をゼロから考えました。
その際に考えたポイントは3つ。
「基本だけども実践的なオンラインでのファシリテーションの仕方を学んで頂く」
「ほとんどITの知識がない方でも、オンラインでのファシリテーションに最低限必要なITスキルを身につけて頂く」
ということと、加えてさらに
「オンラインだからこそできるファシリテーションの可能性を感じて頂く」
ということ。
そのため本オンラインファシリテーション講座は以下のとおり全3回という構成になりました。
1回目:オンラインファシリテーションの基本を学ぶ
2回目:オンラインでのアイスブレイクを学ぶ
3回目:オンラインでの見える化について学ぶ
オンラインでも変わらぬファシリテーションの考え方とは?(第1回)
オンライン、リアルでもファシリテーションをする上で大事ことがあります。
それは押さえるべきファシリテーションの「5つの要素」(場づくり・グループサイズ・見える化・問い・プログラムデザイン)といったことです。
そして「場づくり」を行うにあたっては、たとえば話し合いに入る前に「チェックイン」を行うといったことはリアルでもオンラインでも大事にしたいところ。
ただ、チェックインを行うといってもオンラインはオンラインならではのポイントがあります。
具体的にはオンラインでは場の空気が読みにくいため、自発的にはなしてもらうよりも
ファシリテーターが指名して話してもらうやり方でやるほうがスムーズにいくといったことです。
リアルでもオンラインでも考え方は同じ。
ただしやり方はオンラインに適したやり方があるということ。
さらに、オンラインでファシリテーションを行うためにはどうしてもZOOMの使い方など
最低限のITのスキルも必要となってきます。
そこで第一回講座ではZOOMの基本的な使い方など、最低限のIT関連の知識もお伝えしつつ
オンラインでのファシリテーションの考え方、やり方を、実際に体験しながら学んでいただきました。
第1回講座・参加者の声より
- 大変、面白く楽しかった。今まで受けた講座は、型にはまったものばかり。この講座は自由で、肩ひじを張らなくていいので、時間がすぐに経った
ライブ感もあり、なおチャンのファシりテートも素晴らしかった。次回も楽しみにしてます。 - ZOOMで今まで知らなかった機能などがたくさん学べた
- オンラインの難しさを丁寧に教えてくださるので、難しさが軽減された
オンラインだからこそできることは?(第2回)
第二回講座ではオンラインファシリテーションでの「アイスブレイク」について学びました。
オンラインの場でも安心安全な場をつくることは大切なこと。
そのためには初対面であってもある程度心理的に打ち解けることができるといいですよね。
とはいえオンラインでの話し合いはリアルよりも打ち解けにくいものです。
そこでオンラインだからこそ「アイスブレイク」の出番です。
また、今のところ一般的にはオンラインでのアイスブレイクはそれほど行われていません。
しかし、オンラインで「アイスブレイク」を効果的に行うことができれば
短時間で場の空気を心地よいもの、和やかな雰囲気にすることも可能となります。
今回はZOOMの機能のバーチャル背景などを活用したり
オンラインでじゃんけんをしたり、バーチャルキャッチボールをしたり、
オンラインだからこそ楽しめるアイスブレイクを体験していただきながら
講座時間を通して終始笑顔の絶えない会となりました。
第2回講座・参加者の声より
- Zoomの使い方を兼ねた研修会で,とくに参加者を和ませるいろいろな技を教えてもらいながら楽しく研修できたことが何よりの収穫でした。
- オンライン上でも楽しい空間を作ることができる。それが居心地のいい空間につながり、活発な意見交換ができやすいオンライン上でのよい場つくりにつながる
- 時間通りにシッカリと講義を終えられた、タイムマネジメントの面も感動しました。
色々なオンライン会にも参加しているのですが、ここまでシッカリと内容も濃く、時間通りの会も珍しいと思います。
今回も、ありがとうございました。 - アイスブレイクのジャンケンは最高でした。皆を童心に帰してくれました。
オンラインでの見える化はどうする?(第3回)
第三回(最終)講座ではオンラインファシリテーションにおける「見える化」について学びました。
オンラインでも話し合いのなかで意見の「見える化」がされると話の流れがわかりやすくなります。
また、アイデア出しや合意形成、最後の意識共有もやりやすくなります。
そこで今回は
・オンラインであっても話し合いをしながら「アイデアを見える化」
・話し合いの内容や決まったことをその場でリアルタイム編集などで「議事録の見える化」
・複数候補のなかでどれがいいか決定するための投票などで「意識の見える化」
を体験していただきました。
様々なオンラインツール(主にグーグルアプリ)を使用したため、多少難しく感じた方もいらっしゃったと思います。
とはいえ、ほとんどの方に見える化を実際に体験していただくことができました。
これまで一度も使ったことのないツールに挑戦しながら、その可能性を感じワクワクされている姿は見ていて感動ものでした。
第3回講座・参加者の声より
- 今まで使用したことのないツールを使用でき、新発見があった
- 3回パソコン画面であっただけなのに、何年も前から知っている感じをしたのは、ホストの方方のご努力だと強く思いました。皆さんがファシリテーションの志が深いためと思いました。今後ともよろしくおねがいします。
- デジタルなんて今更~、と思っていた還暦前の私ですが、
気持ちを新たにいたしました!
どうぞ、よろしくお願いいたします(*^-^*) - 本日(10/10)含む3回のファシリテーション講座(zoom)があまりに素晴らしくて、この場をお借りして感謝を伝えさせていただきます。企画、内容、進行、場づくり、雰囲気づくり等構成される全てにおいて素晴らしく思えました。チーム・カノバの皆さんのスキルの高さを改めて感じました。自分達の能力を発揮して地方を元気にする皆さんの活動は改めて素晴らしいものだと再認識できました。本当にお疲れ様でした。
最後に:講師担当(野田)より
講師を担当しました野田です。
今回は初めてのオンラインファシリテーション講座ということで、教材作成や進行についても試行錯誤でした。
参加者の方のITスキル状況によっては難しい点もあったかもですが、
オンラインでも緊張をほぐしながら活発なやりとりが出来る!ということを、
実感していただけたのではないかと手応えを得ております。
機会をいただきありがとうございました。
皆さんのオンラインミーティングが更に実りあるものになれば、嬉しいです!
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